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About deck shoes デッキシューズとは

船の甲板=デッキで使用していたシューズ。

デッキシューズとは、船の甲板(デッキ)で使用するために考えられたシューズです。ボートシューズと呼ばれることもあります。
デッキシューズには、水に濡れた甲板でも滑らないように様々な工夫がされています。
乾いた状態と変わらないグリップ力(滑りを止める力)を発揮するように、アウトソールには切れ込みなどが刻まれており、ソールとデッキの間にある水を排出する仕組みがあります。

またアウトソールの特徴としては、ラバーの柔らかさが挙げられます。デッキシューズのソールに使われるラバーは、一般のシューズに比べてはるかに柔らかいものが使われます。
それはグリップ力を高めるためで、どれほど優れたソールパターンを持っていても、固いラバーのソールではグリップしてはくれません。グリップ力にはソールの柔らかさが不可欠です。

デッキシューズのアウトソールで最も多く採用されているのが、「スペリーソール」で、自身セイラーでもあり「トップサイダー」の創設者である、ポール・スペリーは、1935年に飼い犬が氷や雪の上をすばやく走っている風景からヒントを得て、1935年に「スペリーソール」を開発しました。

アッパーには、レザーや速乾性のあるキャンバス地など様々なものが使われます。
レザーには、オイルドレザーが使われることが多く、しっとり柔らかい風合いとともに、油成分が水を弾き革の劣化を防いでくれます。
定期的な油分のケアとして、ミンクオイルやワックス、リキッドスプレー等を塗り込んでオイル分を補給し防水力と柔軟性を与えることにより、長くお使いいただくことが可能です。
汚れはサドルソープ、ステインリムーバー等でクリーニングが可能です。

様々なボトムスとの相性が良く、足元の軽快さを演出し、ビビッドなカラーを取り入れることによってワンランク上のスタイルを楽しむことができます。
もはやデッキシューズは、夏のマストアイテムです。

デッキシューズの代表的なブランドとしてまず挙げられるのが、「トップサイダー」です。デッキシューズの代名詞とも言われており、アメリカでもこよなく愛されています。キャンバス地やレザーを使用したものが多く、本格的なマリンテイストを楽しむことができます。

近年、リーズナブルな価格で人気を博しているのがポルトガルのメーカーです。「ストーム」や「ダナッサ」がその代表格として挙げられます。レザーのデッキシューズが1万円前後で手に入るので、普段選びづらい派手な色なども気軽に買えるとあって、バラエティーに富んだカラーが展開されています。
日本のセレクトショップのオリジナルブランドも多数手掛けています。

シューズの王道ブランドの「リーガル」もデッキシューズを展開しており、日本での知名度は随一です。伝統と共に培ってきた日本人向けのサイズ感が秀逸です。

高価格帯のデッキシューズでは「パラブーツ」をその代表に挙げることができます。ソールからアッパーまですべてを自社生産しているブランドで、創業時からの変わらない品質を保ち続け、高級シューズブランドとしての確固たる地位を保持しています。

STORMのデッキシューズのソール
本来のデッキシューズは甲板で滑らないよう、
アウトソールに波線の溝が切り込まれています。

船乗りのために作られたデッキシューズは、
今では通年使える定番の一足になりました。
船乗りのために作られたデッキシューズは、
今では通年使える定番の一足になりました。

本格的なものからリーズナブルなものまで、
日本でも幅広いブランドが展開されています。

2011年6月10日掲載